2012年10月から約10カ月間、入院基本料などの診療報酬を過大請求していた四国中央病院(愛媛県四国中央市川之江町)は10日、同病院で会見し、保険者や一部患者への返還額が概算で計約9000万円になると明らかにした。 病院の説明によると、月単位のレセプト(診療報酬明細書)換算で、過大請求があった期間中の入院患者(産婦人科などを除く)は延べ約2800人。入院治療費の限度額適用認定を受けていない一部患者には、自己負担分の返還が発生するとした。9月中にも該当者や金額を確定し、直接連絡して謝罪、返金方法を調整する。 病院は「事務解釈の誤りが過大請求につながった」と釈明。職員の意識向上や情報共有を進め、再発防止に取り組むとした。鎌田正晴院長は「多くの皆さんに迷惑と心配を掛け申し訳ない」と陳謝した。
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