東南海・南海地震で最大5.5メートルの津波高が想定される旧明浜町庁舎の愛媛県西予市明浜支所(海抜約2メートル、明浜町高山)について、同市は10日の9月定例市議会で、高台に移転させる方針を明らかにした。酒井宇之吉氏(友志会)の一般質問に理事者が「リスク対策を踏まえると現在地は適当でない」と答えた。 市によると、移転候補地は、2015年3月に閉校となる高山小学校(約6メートル、明浜町高山)や、旧明浜西中学校(約7メートル、明浜町宮野浦)など。今後場所を確定し、合併特例債発行期限の19年度末までに移転させる方針。 市は11年7月に「支所建設市民検討委員会」を設立、同10月に利便性などから現在地での改築を求める答申を受けた。だが、東日本大震災による津波被害や東南海・南海地震による想定津波高などから移転を含めて再検討。今年8月、地元住民らで構成する「支所改築推進委員会」を設置し移転方針を固めた。
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