若者の献血離れが深刻だ。愛媛県内では、献血者数に占める若年層(16~29歳)の割合が1991年度の48.2%から2012年度には20.5%と半数以下に減少。献血は69歳が上限で、現在は献血者の半数を30、40代に頼る中、若者層の減少が続けば十数年後には血液不足がさらに深刻化する。県内の現状や関係機関の取り組みを追った。県薬務衛生課と県赤十字血液センターによると、年齢別の目標量への達成度を表す県内の若年層献血達成率は10代(66%)、20代(70%)で、ともに中四国で最低レベル。高齢化などで血液の需要は増える見通しで、このままでは27年ごろには、県内で約1万人分の血液不足が予想される。県内で本年度に必要とされる血液は約2万1756リットル。これに対し、献血量は1999年度の2万8741リットルをピークに減少傾向で、2012年度は2万485リットル。献血人数も最多だった1991年度の10万8539人から2012年度には5万5334人に減少した。
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