宇和島水産高校(愛媛県宇和島市明倫町1丁目)の実習船「えひめ丸」が米国ハワイ沖に出航するのを前に、宇和島青年会議所は2日、市内の小学生が折った千羽鶴を同校に届けた。ホノルル沖で米原潜に衝突され9人が犠牲になったえひめ丸事故を風化させないため、実習生がホノルルの慰霊碑に手向け海の安全を祈る。 2001年2月の事故後に生まれた小学生に知ってもらおうと、同会議所が初めて企画。7月中旬、3小学校を同校生徒と訪れ事故について説明、児童と一緒に折り鶴を折った。 2日は、同会議所の社会開発委員会の土居一徳委員長(38)が千羽鶴を実習生に手渡し「小学生たちは一生懸命折ってくれた」と笑顔で語った。生徒会役員の翠簾屋大雄君(17)は「事故がどういうものだったのか、どう乗り越えたのか小学生に分かってほしかった」と振り返った。 えひめ丸は5日、マグロはえ縄漁実習に向け宇和島を出港、10月14日にホノルル港に入港する予定。
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