Quantcast
Channel: 愛媛新聞
Viewing all articles
Browse latest Browse all 34024

愛媛大教授らが養殖魚の免疫活性化物質発見

$
0
0
 愛媛大南予水産研究センター(愛南町船越)の三浦猛教授(51)らの研究グループは1日までに、養殖魚のマダイやクロマグロが感染し被害が出ているイリドウイルスに対し、耐病性を高める免疫活性化物質を野生のカイコ「天蚕(てんさん)」のサナギから発見した。「silkrose(シルクロース)」と命名し、7月末に国際特許申請。飼料添加物として製品化を目指す。 町によると、同町ではマダイの稚魚のうち1~2割が同ウイルスで死んでいる。 耐病性実験は、センターの太田史特任助教(36)が中心となり7月に実施。1グラム当たりシルクロース約0.01マイクログラム(マイクロは100万分の1)を混ぜた餌をブリの稚魚モジャコに与え、同ウイルスに感染させたところ、通常の餌を与えたモジャコが9日目で全滅したのに対し、8割が生存し最終的に3割が生き残った。 研究グループは今後、マダイでも実験を行うとともに、餌への効果的な添加量などを調べる。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 34024

Trending Articles