「楽しく」をモットーに音楽を奏でてきたアマチュア吹奏楽団「砥部ウインドアンサンブル」(乗松貞子団長、40人)が、8月で結成10周年を迎えた。「夢にも思わなかった」という初の単独コンサートを9月1日に控え、楽団を育ててくれた地域に感謝しながら練習に励んでいる。 メンバーの年齢構成は10代後半から60歳すぎまでと幅広く、職業も教員や住職、主婦などさまざま。愛媛県砥部町民を中心に15人で結成したが、松山や東温、伊予の各市からも希望者を受け入れ、輪を広げてきた。コンクールを目指すのではなく、地域の祭りや砥部中学校(同町千足)の定期演奏会に参加するなど「地域貢献」を第一に活動している。 メンバーは、町文化会館(同町宮内)で週1回練習している。和やかでアットホームな雰囲気で、団員の子どもたちも一緒についてくる。子育て中の母親が多く、みんなで目を配っているという。成長した団員の子どもが砥部中に進学して一緒に演奏したり、ステージで共演したかつての砥部中生が団員になったりと、「10年続けたからこそのつながり」(大野哲郎副団長)を実感している。コンサートは、午後2時から同会館で。入場無料。
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