国宝再現、銅宝塔制作　今治・玉川木工クラブ

　地域の宝を多くの人に知ってもらおうと、愛媛県今治市の玉川木工工芸クラブが国宝「伊予国奈良原山経塚出土品」の銅宝塔を木製で再現している。　同クラブは３０年以上前、地元の高齢者で結成。現在は約３０人が同市玉川町高野の市木工館で木製の食器や仏像作りに励んでいる。　国宝の出土品は１９３４年、同町木地の楢原山（１０４２メートル）山頂にある奈良原神社境内で見つかった。平安時代末期を中心とする銅宝塔や銅経筒などの工芸品群で、３７年に国宝に指定された。玉川近代美術館（同町大野）に一括保管、春と秋に計６０日間だけ一般公開されている。