正岡子規や秋山兄弟が学んだ「明教館」(愛媛県松山市持田町2丁目)で8日、明治時代の授業を体験する「夏休み子ども講座」があり、松山市内外の小学生11人が昔の教科書や筆記用具を使って「タイムスリップ」した。 小説「坂の上の雲」で描かれた時代を知り、歴史を学んでもらおうと、坂の上の雲ミュージアムが初めて開催。講座は夏休み中に4回企画し、モールス符号を使った電信体験などをしてきた。 3回目講座の8日は松山藩校として開かれた明教館で、西予市の文化の里施設の堀内八重統括館長(57)と同市商工観光課の竹内克之係長(45)が教師役を務め、読み書きや算数を教えた。 子どもたちは教科書の「小学読本」を読んで修身(現在の道徳)の授業を体験し、鉛筆とノートでなく石筆と石板を使って計算問題に挑戦。印象に残った言葉をメモするなど熱心に取り組んでいた。
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