広島・長崎で被爆した県関係者の冥福を祈る原爆死没者慰霊祭が6日、愛媛県松山市立花4丁目の石手川公園の慰霊碑前であり、被爆者や遺族ら約50人が悲劇を繰り返さないために核廃絶を誓った。 原水爆禁止松山市民会議と中予地区労センターの主催。同会議の中村嘉孝会長は「核も戦争もない平和な21世紀をつくるため歩みを進める」とあいさつ。参加者は菊の花を碑にささげ手を合わせた。 爆心地から約2キロの広島市の実家で被爆し松山市に移り住んだ井上サチ子さん(79)は「父母を失ったことや、年頃なのにひどいやけどを負い亡くなった姉を思うと、いまだに涙が出る」と話した。
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