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遺族高齢化で進まず 松山空襲死没者名簿作り

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 諸説ある愛媛県の松山空襲犠牲者数の正確な数を突き止め、尊い命を奪われた市民の生きた証しを刻もうと、松山市戦災遺族会(約40人)が取り組んでいる死没者名簿作りが8年目を迎えた。地道な努力で今夏、記載者は350人を数えた。しかし犠牲者は600人を超える可能性もあり、遺族の高齢化や記憶風化などで確認作業は困難さを増している。 「手掛かりを知る人は減っていくばかりだ」。24日、同市湊町7丁目の市総合コミュニティセンター。この日から始まった平和資料展(市主催)で公開されている名簿を手に、愛原章会長(78)=同市余戸西1丁目=は吐露した。 県史(1988年)や市史(95年)などによると、市内の空襲は45年には約20回あった。7月26日夜から27日にかけては特に被害甚大で、松山大空襲とも呼ばれる。

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