咲いたよ、復興ヒマワリ―。東日本大震災の被災地・岩手県陸前高田市のヒマワリの種を愛媛県四国中央市の保育園児らが育て、大きな花を咲かせている。 陸前高田市では昨年、津波で海水につかった水田の土壌を改良しようとヒマワリが植えられた。復興支援で派遣された四国中央市職員がこのヒマワリの種を集めて今年5月に持ち帰り、市が市内の保育園や幼稚園、小学校などに配った。 このうち同市中之庄町の西保育園(47人)では種を園内に植え、園児がほぼ毎日水やりをするなど世話をしてきた。7月中旬から咲き始め、現在は約600本のうち6割に花がついた。 年長組山口葵ちゃん(5)は「毎日暑くて水やりは大変だったけど、太陽みたいな花が咲いた」と笑顔。合田志津恵園長(57)は「復興への願いを込めて、被災地の種を精いっぱい育てましょうと園児に言ってきた。いい経験になった思う」と話した。
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