地域の文化財を研究に役立ててもらおうと、愛媛県松山市の「日の出町連合町内会」(近藤哲夫会長)はこのほど、町内の金刀比羅神社に伝わる俳額を松山市道後公園の子規記念博物館に寄贈した。 俳額は、俳諧の一門が上達などを願い社寺に納めた。幕末から明治期に盛んに奉納されたが、昭和30年代以降、社殿の建て替えなどに伴い廃棄が進んでいる。 寄贈された俳額は、明治期前半の松山を代表する俳諧宗匠・黒田青菱(せいりょう、1840~96年)とその一門などが、86(明治19)年に奉納。幅約2・2メートル、縦約0・6メートルの額に51人の句が墨書されている。
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