愛媛県教育委員会が新居浜、西予両市に肢体不自由児対象の特別支援学校設置を検討していることが26日、分かった。現在、県内の肢体不自由児対象校はしげのぶ特別支援学校(東温市田窪)だけで、通学に長時間を要する東南予の児童生徒や保護者から地元への設置要望が寄せられており、負担軽減につなげる。地域住民への説明会を経て2015年4月開校を目指す。 計画によると、東予は新居浜西高校(新居浜市宮西町)の旧家庭科教棟を改修し、新居浜特別支援学校(同市本郷3丁目)の分校とする。南予は宇和特別支援学校聴覚障害部門(西予市宇和町卯之町3丁目)の空き教室を改修し、肢体不自由部門を設ける。両市が東南予両地域の中央に位置し、交通利便性が高いことなどから選定し、ともに地域の支援拠点と位置付ける。14年度に改修工事に着手する。 通学対象は、車いすなどで日常生活を過ごし、介助が必要な小学生から高校生までで、生徒数は東予は50人程度、南予は20人程度を見込む。いずれもスクールバスを運行予定。
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