多様なアート作品を通じて、宇和島の文化価値を次世代に伝えるとともに、さまざまな魅力を再発見しようと、国内外で活躍する現代美術家・束芋(たばいも)さんら若手クリエーターによる「AT ART UWAJIMA(アット・アート・ウワジマ)」が24日、愛媛県宇和島市内で始まる。8月22日までの約1カ月間、宇和島の街と現代アートが融合した芸術空間が展開される。 23日はプレスツアーがあり、舞台となる木屋旅館=同市本町追手2丁目=と、中心商店街の一角にある文具店跡と空き地からなる空間「SITUATIONALLY(シチュエーショナリー)」を関係者らが巡った。 同企画は、衰退する地域の活性化を目指すNPO法人「SO―EN」(島原豊行会長)が主催。建築家永山祐子さんが昨年改装を手掛け、新たに生まれ変わった木屋旅館では、「きょうの猫村さん」などで知られる漫画家ほしよりこさんが書き下ろした小説と手紙形式の作品を元に、束芋さんがその世界観を映像で表現。旅館を訪れた家族と恋人の物語を、鑑賞者自身が作品の一部となり体験できる空間となっている。 木屋旅館(開館時間午後2~5時)の鑑賞券は500円、ほしよりこ小冊子とのセットは千円。SITUATIONALLY(同午前10時~午後5時半)は無料。いずれも入場は閉館30分前まで。問い合わせは同法人=電話080(3163)8643。受け付けは午前10時~午後6時。
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