原子力規制委員会は23日、電力会社4社が再稼働に向け申請した原発12基の安全審査を行う2回目の会合を開き、各原発の主要な論点を示した。四国電力伊方3号機(愛媛県伊方町)に対しては、四電の想定よりも長く断層が連動して動いたケースを考慮して基準地震動(想定する最大の揺れ)を検討することなどを求めた。 基準地震動について四電は、原発への影響が最も大きいとされる敷地前面海域の活断層の長さ54キロを基本ケースとして設定。ただ、中央構造線断層帯の全長360キロなどが一体で動くケースも指摘されている。指摘に対し四電は「連動の考え方も含めて今後説明したい」と答えた。 他の論点では、深度ボーリングなど敷地地下構造を3次元的に把握するため実施した調査内容の説明や、3号機の特徴を踏まえた重大事故対策の有効性検証、飛来物からの防護策の妥当性提示なども挙がった。
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