野村ダム(愛媛県西予市野村町野村)貯水池のアオコ発生を抑制し水質浄化を図ろうと、国土交通省野村ダム管理所は22日、富栄養化の原因物質である窒素やリンを吸収して育つ中国野菜エンツァイの水耕栽培を始めた。 管理所によると、野村ダムでは近年、栄養塩類の流入などで富栄養化が進み、赤潮やアオコが発生。保全対策として、6月下旬に天然成分の水質改善剤を使った実験を実施し、水を循環混合させる装置も稼働している。 エンツァイの水耕栽培は2004年に始めた。22日は野村高校生や地元住民ら約30人が参加。約500株の苗をいかだに浮かべ、湖面に固定した。エンツァイは成長が早く、10月末ごろまでわき芽や茎を収穫でき、食用にもなるという。
↧