先輩たちの思いを継いで、今年も被災地に陽光桜を―。東温高校(愛媛県東温市志津川)商業科3年のビジネス実習班の12人が19日、福島県の7県立高校へ陽光桜を送る梱包(こんぽう)作業を行った。 昨年の3年生が「全国商い甲子園」(高知県)の優勝賞金で陽光桜を送ったのに続き2回目。今年は同甲子園が台風で中止になったが、昨年と、準優勝した一昨年の賞金の残りで苗木30本を購入した。 陽光桜は、東温市出身の故高岡正明さんが戦死した教え子を思い、平和への願いを込めて作った品種。商い甲子園などで同校が販売するせっけんを開発し、高岡さんともゆかりが深い「遠赤青汁」(同市)で実習していた一昨年の3年生が、陽光桜の存在を知ったのがきっかけ。 19日の作業では、約2メートルの苗木を折れないよう竹を当てて補強。枝が出ないようにきっちり覆い、手紙を同封した。
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