太平洋戦争末期に使われた旧日本軍の秘密兵器「風船爆弾」の製造に携わった元女学生の手記を基にしたミュージカル「風船爆弾を作った日々～しゃぼん玉、宇宙（そら）までとばそ！」が１５、１６の両日、愛媛県四国中央市土居町入野のユーホールであった。市内外の子どもらが熱演し、大勢の観客が魅了された。 川之江高等女学校（現・川之江高校）３３回生や地元住民らでつくる実行委員会が上演した。３３回生は１９４４年６月～４５年３月、市内の製紙工場や学校で和紙をこんにゃくのりで貼り合わせるなどし、気球部分の製造に従事した。 脚本の原作は３３回生が２００７年に出版した手記。川之江高の生徒や公募で集まった子どもら約５０人が、命の大切さや戦争の悲惨さを高らかに歌い上げ表現した。
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