任期満了に伴う第18回愛媛県知事選は16日投開票の結果、無所属現職の中村時広氏(54)=自民、民主、みんなの党推薦=が43万9619票を獲得し、無所属新人で共産党県委員会副委員長の小路貴之氏(71)=共産推薦=に39万207票差をつけ、再選された。投票率は42.93%で、前回2010年の49.17%から6.24ポイント下がり、過去最低。中村氏の得票数は前回を下回ったが、得票率は89.90%で11.75ポイント上回った。 選挙戦は中村氏を含む新人の三つどもえだった前回に比べ、現職と新人の一騎打ちの構図となり低調なムードのまま推移した。 中村氏は、推薦した自民など3党県連のほか、社民党が支援。県議会会派の愛媛維新の会を加え「オール愛媛」の態勢で終始リードを保ち、県市長会や町村会、経済団体などが幅広く支えた。 公約の柱に防災・減災や少子高齢化対策、経済活性化を据え、全県で街頭活動や数百人規模の個人演説会を展開。市長選が同時選の松山市では、後継で現職の野志克仁氏と合同で街宣し、そろっての続投を訴えた。
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