愛媛県は12日、西日本最高峰の石鎚山の山頂付近で、外部へ汚水を流さない環境配慮型トイレが20日に完成予定と発表した。環境配慮型の公衆トイレは登山口に2カ所あるが、山頂では初めてという。事業費は約1億4千万円。 県は1回100円以上の負担を求め利用者は現金か、土小屋やロープウエー乗り場で販売するクーポンを箱に入れる仕組みだ。 石鎚山には年間約5万人が登山。野外排せつや地下浸透式トイレによる環境や観光イメージへの悪影響が問題になっていた。 トイレは木造平屋約30平方メートルで、標高1820メートルの二の鎖下付近の敷地約180平方メートルに新設する。便器は6台(男性用3、女性用3)。微生物を使って汚水を浄化し、1日400回の処理能力がある。緊急時などの休憩所を併設し、トイレを休止する冬場は携帯トイレを設置予定。
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