化学薬品が飛散するテロや事故を想定した特殊災害対応訓練が6日、愛媛県松山市勝岡町の県消防学校であり、県警や中予地区の消防など関係機関の計約150人が初動や連携の在り方などを確認した。 1995年の地下鉄サリン事件を機に2002年から行われ14回目。今年は百貨店に置かれたごみ袋から液体が漏れ出し、買い物客らが倒れ、目や鼻、喉の痛みを訴えるなどしていると想定した。 通報で駆けつけた消防隊員や県警機動隊員らは、防護服に身を包み、除染所や救護所などを設置。けが人から状況を聞いて液体の検知を行い、治療の優先度を決めるトリアージのほか、テント内での有害物質の除去作業や県の災害派遣医療チーム(DMAT)らによる応急救護の訓練も実施した。
↧