日本人として初めて国際宇宙ステーション(ISS)で船外活動を実施した宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙飛行士の野口聡一さん(49)=横浜市出身=が18日、愛媛県西条市周布の市中央公民館で人材育成をテーマに講演した。宇宙飛行士に求められる能力などについて語り、関心を持つ子どもたちに「頑張ってほしい」とエールを送った。 講演は西条市が合併10周年記念事業の一環で開催し、市内外の約800人が受講した。 野口さんは2005年7月に米国のスペースシャトルで宇宙に赴き、ISSの組み立て作業に約2週間携わった経験や、09年12月から約5カ月半、ISSに滞在した際の仕事や生活を紹介した。 状況認識や異文化への順応など宇宙飛行士に必要な六つの能力にも触れ、訓練の重要性を強調。次世代の宇宙飛行士には「宇宙探査に人類が出る準備をしてもらいたい」と期待を寄せた。
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