病気や災害で親を亡くした子どもらを支援する「第89回あしなが学生募金」が18日、全国で始まった。愛媛県内では松山市中心部のデパート前や商店街で、大学生や高校生ら約100人が同世代の仲間や後輩のために募金への協力を呼び掛けた。 あしなが育英会(東京都)から奨学金を受けている学生でつくる「あしなが学生募金事務局」が毎年春と秋に実施。今回は19、25、26日にも募金活動を行う。 午前10時すぎ、いよてつ高島屋前に参加者が一列に並び、通行中の買い物客や家族連れに思いを伝えた。県学生代表で愛媛大2年藤松和磨さん(19)は4月の募金活動で約165万円が集まったことを報告し「高校生自身がアルバイトし、生活費を稼いでいる家庭は多くある。遺児家庭を取り巻く現状はいまだ厳しい」と訴えた。
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