愛媛大医学部付属病院は17日までに、肝がんの高周波電流による手術「ラジオ波治療」の様子をモニターに3次元表示するシミュレーションソフトを開発した。病院によると国内初。ソフトによって手術が容易で正確になり、従来は治療が複数回に及ぶこともあったが、臨床研究段階の全21例が1回で成功したという。 開発した同病院診療科第3内科の広岡昌史講師(41)によると、ラジオ波治療は、体の外部から腫瘍に電極針を刺し、AMラジオなどの周波数に近い高周波の電流を流し、腫瘍を熱で焼く。肝がんの手術として広く行われている。 従来の2次元画像に比べ、針をバランスよく配置できるようになり、21例とも手術後、腫瘍が残って追加治療が必要になるようなケースはなかった。これまでのようにコンピューター断層撮影(CT)で刺した状況を確認する必要もなくなった。
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