北朝鮮による拉致問題を考える県民会議(救う会愛媛)と愛媛拉致議連は11日、松山市文京町の愛媛大南加記念ホールで緊急集会を開き、拉致再調査の報告を先送りしている北朝鮮を不誠実として、政府に毅然(きぜん)とした対応を求めるアピールを採択した。 集会には市民や学生ら約120人が参加。北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会(救う会)の西岡力会長(58)が講演した。 西岡会長は「拉致交渉は、警察が犯人に人質の解放を談判するのと同じという意識が必要で、外交交渉に流れてはいけない。全員を取り戻さなければ失敗だ」と強調。「焦って見返りを出すと、欲しいものだけを食い逃げされる可能性がある。小出しではなく、一括で帰すということでないと制裁を緩めてはならない」と語った。
↧