脳梗塞の後遺症を抱えながら、左手一本で絵を描く河村武明さん(47)=京都府宇治市=の個展が、愛媛県今治市朝倉上のタオル美術館ICHIHIROで開かれており、命への感謝を表した絵と詩が来館者を魅了している。10日まで。 徳島県出身の河村さんは、京都で音楽活動中の2001年に脳梗塞で倒れ、失語症、聴覚障害、右手のまひなどが残った。深い絶望感の中、左手で絵と詩を描き始め、夢だったミュージシャンに代わる新たな表現方法として追求している。 個展は「筆談の『たけ』の世界展」と題し、アクリル画を中心とした原画18点や色紙、ポストカードなどを展示。柔らかいタッチの絵に、周りで支えてくれる人々への「ありがとう」のメッセージを添えている。
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