土用の丑(うし)の日(22日)を前に、ウナギの生態などを学ぶ「森の国うなぎフォーラム」が14日、愛媛県松野町松丸の町コミュニティセンターであった。住民ら約100人が研究者の講演などに耳を傾け、環境省指定の絶滅危惧種ニホンウナギについて保護意識を高めた。 同町は県内有数の天然ウナギの産地。ウナギがいったん筒に入ると出られないジゴク漁で知られる。漁や料理など、地域に根付くウナギ文化を再発見してもらおうと、町が初めて企画した。 日本大ウナギ学研究室の塚本勝巳教授が「ウナギこの不可思議なるもの」と題して講演。約40年かけてニホンウナギの産卵場所を西太平洋のマリアナ諸島沖と突き止めた経緯を紹介した。 同町延野々の道の駅・虹の森公園では、ウナギを使った名古屋名産「ひつまぶし」や福岡県柳川「せいろ蒸し」などを盛り合わせた食べ比べ御膳などの販売があった。松野町で捕れた天然ウナギのうな丼も即売され、家族連れらが芳しい香りの中、笑顔で頰張っていた。
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