四国電力伊方原発の放射性物質漏えい事故時に甲状腺被ばくを抑える安定ヨウ素剤の事前配布が5日、愛媛県伊方町内で行われ、当初予定していた2日間の日程を終了した。初日の9月28日と合わせて計2653人が受け取ったが、配布率は対象となる原発半径5キロ圏内に住む3歳以上5494人(2015年4月1日時点)の半数を下回る48.3%にとどまった。 ヨウ素剤の受け取りには各世帯1人以上が説明会に出席して問診票を提出する必要があるが、5日までの問診票提出者は3018人で、対象の54.9%。町と県は11月以降も九町診療所(九町)などで説明会と配布会を追加実施する予定にしている。
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