愛媛県教育委員会は3日、松山市で学校防災教室講習会を開いた。愛南町の小学校による防災教育の取り組みや講演に教員ら約160人が耳を傾け、実効性の高い学校での防災対策について考えた。 慶応義塾大の大木聖子准教授は「これからの地震防災教育」と題し講演。地震が発生した際、家具などが「落ちる」「倒れる」「移動する」の三つの現象を避ければ命を守ることができると説いた。 また小学生らに指導している、強い揺れに耐えるためのダンゴムシのような姿勢を紹介した。 大木准教授は、大きな揺れが1分間ほど続けば南海トラフ巨大地震と判断すべきだと強調。3分間だと沿岸ではさらに大きな津波が来る可能性があり「学校で屋上に避難するか、高台に避難するかの目安になる」と助言した。 講習会は2011年の東日本大震災を受けて始まり3回目。
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