乳がんの手術後も、安心して温泉を楽しめるように―。乳がん月間の10月に合わせ、温浴施設で人工乳房の性能を確かめる「おっぱいリレー」が1日、愛媛県松山市道後姫塚の道後プリンスホテルなどでスタートした。人工乳房をバトン代わりにし、約1カ月間で全国61施設を巡る。 乳がん検査の早期受診啓発を目的に2011年から始まり、県内では初実施。同ホテルの河内昭子取締役(61)は「私も乳がんで部分切除を経験し、早期発見の大切さが分かる。乳がんを経験したお客さまへの配慮が他の旅館にとっても刺激になれば」と話した。 検証用の人工乳房はシリコーン製で、入浴しても目立たないよう湯につけると赤みがかった色に変わる。河内取締役が人工乳房をホテルの露天風呂につけ、泉質や温度による問題はないと確認した。乳がんのセルフチェックの手順を示したボードやボディーソープも設けた。
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