完成４カ月遅れ見通し　宇和島広域汚泥処理施設

　宇和島地区広域事務組合は２９日、愛媛県宇和島市坂下津で２０１５年４月の運転開始を目指して建設中の「汚泥再生処理センター」の完成が約４カ月遅れる見通しになったことを明らかにした。現在、処理を担う「クリーンセンター」（同市長堀２丁目）をめぐっては、周辺住民が工事差し止めの仮処分を求めた訴訟で使用期限を１５年３月末までとする条件で和解したが、組合は「稼働延長せざるを得ない」としており、一部で反発の声も上がっている。　組合によると、再生処理センターは、宇和島市と鬼北、松野、愛南の３町分のし尿と浄化槽汚泥を処理する計画。だが、１２年１１月に始まった山を切り開く造成工事が、岩盤が予想以上に硬いため遅れた。施設本体の工期短縮を試みたが、今年７月末に業者から「工期内完成は困難」と回答があったという。