伊勢神宮(三重県伊勢市)にならい20年に1度、本殿の建て替えを行っている愛媛県四国中央市豊岡町岡銅の豊受神社で13日、完成を祝う遷宮式典があった。豊岡町大町地区と富郷町豊坂地区住民ら約80人が、神社のある標高1247メートルの豊受山の山頂近くまで登り、地元の伝統継承へ思いを新たにした。 日本三大局地風の「やまじ風」が法皇山脈から吹き下ろし、農作物や家屋への被害が昔から絶えなかった四国中央市域。神社には五穀豊穣(ほうじょう)の神、境内の社に風の神を祭っている。 本殿は7月29日に住民が搬入した資材で建てられ、改修を終えた拝殿などとともに8月末、完成を確認。13日はご神体を新しい本殿に移し、遷宮を無事終えた。
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