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認知症知り救急的確に 消防職員らが心理状態など学ぶ

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 認知症への理解を深めようと愛媛県松山市中央消防署は11日、萱町6丁目の市保健所・消防合同庁舎で研修会を開いた。消防職員ら約90人が認知症患者の行動や心理状態を学び、救急搬送や消火活動時の対応方法を考えた。 松山圏域の県認知症疾患医療センターとして認知症患者の診療をしている砥部病院(砥部町麻生)の高齢者こころのケアセンター長中城有喜医師(52)が講師を務めた。 認知症の特徴として、薬の服用や食事をしたことなど「体験全体を忘れる」点を紹介。患者は残った感覚を駆使しコミュニケーションを取ろうとするため、相手の表情や言葉に過敏になるとした。 幻覚や妄想を伴って興奮状態に陥る場合もあるとし、救急で駆け付けた時は「あいさつと自己紹介をし、視線を同じ高さにしてみて」と助言。患者には周囲が暗闇の中で襲ってくる敵のように見えると説明し、身構える相手に思いやりを持って接するよう求めた。

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