帝国データバンク松山支店が29日までにまとめた愛媛県内企業の後継者問題実態調査によると、後継者が「いる」と回答したのは43.3%だった。半数を割り込んだが、全国平均を8.7ポイント上回っており、同支店は「全国と比べて後継者育成の意識が高く、事業承継の対策も進んでいる」と分析している。 調査は帝国データバンクの企業概要データベースと信用調査報告書を基に、県内に本社を置く2663社で後継者の有無を集計した。 後継者が「いる」は1154社で、「いない」は1509社(56.7%)だった。 売り上げ規模でみると、規模が大きいほど後継者の内定率は高いが、1億~10億円未満で40.9%と不在の方が多くなり、1億円未満は33.8%にとどまる。従業員数も人数が多いほど内定率は高まるが、10人~100人未満は46.1%、10人未満は35.4%だった。
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