坂の上の雲ミュージアム(愛媛県松山市一番町3丁目)の入館者が12日、100万人を達成した。NHKスペシャルドラマ放送の後押しもあり、年間10万人の当初目標を上回り2007年の開館から7年目での達成となった。 100万人目に認定されたのは、旅行で来館した大阪府豊中市の会社員中留啓介さん(36)と妻綾希子さん(28)。野志克仁市長らとくす玉を割って祝い、生涯、本人と家族が観覧無料になるパスポートと、オリジナルストラップや松山産の「ぼっちゃん島あわび」などを受け取った。 中留さん夫婦は「ドラマを見ていつか松山に来たいと思っていた。何度も訪れたい」と喜んだ。 同館は、司馬遼太郎氏の小説「坂の上の雲」に基づいて、登場人物の秋山兄弟や明治時代に関する作品を展示。入館者数は、20万人超だったドラマ放送中の09、10年度以降は減少。同館は来場者の9割が観光客であることから「地元中学生向けの企画など市民に来てもらえる工夫をしていきたい」としている。
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