マダニを介して感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に中予地区の70代男性が発症していたことが12日、松山市への取材で分かった。男性は入院したが、症状が改善し退院している。愛媛県によると、県内の感染確認は全国最多の6例目で、県八幡浜保健所管内在住者以外の確認は初めて。 市保健所によると、男性は38度以上の発熱や体のだるさなどを訴え、6月中旬に市内の医療機関を受診。太ももにダニの刺し痕があり、血小板や白血球の減少が確認され入院したが、同下旬に退院した。県を通じて国立感染症研究所(東京)に検体を送付し7月3日、SFTSのウイルスが確認された。 感染場所は不明。市保健所は「感染すれば死亡することもある。野山などに出掛けた後に発熱などの症状が出たら受診してほしい」、県も「草むらなどに入る際はできるだけ肌を出さない服装を着用して」と注意を呼び掛けている。
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