「もう一つの甲子園」とも呼ばれる第61回全国高校定時制通信制軟式野球大会が19日、東京で開幕した。3年連続で四国代表となった愛媛県の今治精華高は神宮球場で千葉県代表の市川工業高との1回戦に臨み、2―12の七回コールドで敗れた。7回目出場で悲願の初戦突破をと意気込んだ選手らは悔しさを吐露しながらも、熱く爽やかな思い出を刻んだ。 今治精華は通信制で学ぶ東中予の16~18歳が出場。仕事やアルバイトなどの合間を縫って週1回、主に松前町のグラウンドに集まり、全体練習を重ねてきた。四国地区大会は6月、徳島県で、3県の3校が戦った。 19日は厳しい残暑。先発した1年東野大輝君(16)の制球が定まらず初回に4点を失い、救援した2年原田龍斗君(16)も相手の勢いを止められなかった。打線は4安打に抑え込まれた。 主将の3年上田朋成君(17)は「みんなを引っ張ることができず負けて悔しい。神宮で試合できたのは一生の思い出」と球場を後にした。
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