自転車で四国八十八カ所をリレー形式で巡礼する「四国霊場88サイクル駅伝」(実行委員会主催)の一行が13日、高知県から愛媛県に入った。10回目となる今年は四国を中心に過去最高の398人が参加。愛媛では15日にかけてたすきをつなぐ。 サイクル駅伝は、四国霊場の世界文化遺産登録の後押しと、地域おこしにつなげようと始まった。8日に香川県善通寺市の75番札所・善通寺をスタート。東日本大震災の被災者に代わって巡礼しようと、被災者714人の納め札とともに1400キロをリレーする。 13日は自転車8台が高知県土佐清水市の38番札所・金剛福寺から西予市の43番札所・明石寺までの約180キロを走行。上り坂が続く県境の国道56号沿いでは、懸命に自転車をこぐ仲間を励まそうと、「頑張れー」などの声援が送られていた。 愛南町御荘平城の40番札所・観自在寺で高知県宿毛市のグループからたすきを引き継いだ宇和島商工会議所青年部の中村匡史会長(42)は「みんなで楽しくたすきをつなぎたい。自転車熱を盛り上げたい」と意気込んでいた。
↧