命の大切さや平和の尊さを次世代に語り継ぐイベント「ヒロシマからの贈り物」が7日、愛媛県松山市一番町3丁目の坂の上の雲ミュージアムであった。胎内被爆者で平和学習講師石原智子さん(68)=広島市安佐南区=が講演し、約70人が平和へのメッセージに聞き入った。 松山市の市民団体「心の宝箱」が主催。石原さんの母親は妊娠1カ月のとき、被爆した父親を捜すために広島市に入って被爆。両親は入退院を繰り返しながら、80歳まで生きた。 石原さんは両親から伝え聞いた被爆直後の状況や、「被爆者だけが特別な存在ではない。国民全員が犠牲者」として前向きに生きた両親の姿を紹介した。 「直接被爆した記憶がなくても、できる活動はある。両親から聞いた話を一人でも多くの人に伝えていきたい」と力を込めた。
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