愛媛県紙産業技術センターは11日、2012年度の研究成果の発表会と普及講習会を四国中央市妻鳥町の同センターで開催、研究者の最新技術を紙関連企業の関係者が学んだ。 毎年開いており、今回は8テーマのパネルを展示。分解性があるポリグリコール酸を用いてナノファイバー不織布を作り、通気性や性質を紹介した研究者は「ナノファイバー研究の基礎的な取り組みだが、自然に優しい不織布として期待できる」と説明した。 工場などの着色排水を木材パルプで脱色する研究発表では、色素を吸着したパルプを段ボールなどに再利用できる点に着目し、試験結果を解説していた。 市内の企業などのパネル発表もあり、普及講習会では高機能のシート状触媒の研究開発などを報告。四国紙パルプ研究協議会の講演会も開かれた。
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