環境汚染防止対策に約77億円の公費が必要とされる愛媛県松山市菅沢町の産業廃棄物最終処分場問題で、市は5日、適正管理を求める措置命令に応じない産廃処理会社レッグ(同市)に代わって行政代執行で稼働させている浸出水処理設備や、過去に環境基準を超える有害物質が検出された地下水路の出口などを市議や関係住民に公開した。 市議29人や、地元の菅沢地区と下流域の粟井地区の住民7人が参加した。市担当者は浸出水処理設備について、大雨時などにあふれないよう別の水槽に応急貯留する対策を講じていると説明した。 市によると、埋め立て地の底を覆う遮水シートが破れているため、染み込んだ雨水が汚水となり地下水路に流れ込む恐れがある状況が続いている。このため、地下水路に大量の水が入るのを防ぐ目的で設置している、処分場上流から水を迂回(うかい)させるパイプも視察した。
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