使わなくなった魚類養殖用の発泡スチロール製フロートの廃棄を促そうと、宇和海水産構想推進協議会の環境保全部会は24日、廃フロートを砕いて体積を減らす減容処理の実証試験を、愛媛県愛南町垣内の愛南漁協東海支所で行った。 試験は、処理機の普及を目指す「海と渚環境美化・油濁対策機構」(東京)が協力した。機構などによると、フロートは約10年で更新されるが、1個数百円の廃棄費用がネックで処理が進まず、長年養殖業者の敷地を占有。減容処理すれば従来の廃棄費用が半減できるほか、ボイラー燃料へのリサイクルが可能という。 24日は、町内の3養殖業者や漁協職員、町職員らが参加。機構職員の説明を受け、養殖業者が持ち込んだ廃フロート123個を処理機に投入し、体積を10分の1に減らした。
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