8月31日に大洲城(愛媛県大洲市大洲)で開かれる復元10周年式典で、火縄銃演武を披露する「大洲藩鉄砲隊」に選ばれた市民5人が練習に励んでいる。19日は大洲城に集まり、全国で同様の演武をしている香川県丸亀市の団体「丸亀城鉄砲隊」の指導を受け、空砲発射の動作を確認した。 大洲藩は代々、堺の鉄砲鍛冶「井上関右衛門」を抱えていた。その縁に着目して市は、鉄砲を10周年事業の目玉に据え、演武のメンバーを公募。会社員や消防士などの男女が選ばれ、6月から毎週練習している。 19日、大洲藩鉄砲隊は本番同様に火縄銃の射撃動作を訓練。銃口から火薬を詰めて細長い棒で突き、火縄をはさんで火ぶたを開き、引き金を引く動作は戦国時代と同じだ。戦国武将のような威厳を漂わせる丸亀隊の山本陸雄さん(73)=高松市=が姿勢や角度を指導した後、「放て」と号令すると、城下に「ドーン、ドーン」と大きな音が響き渡った。
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