日尾八幡神社(愛媛県松山市南久米町)神主で書家の三輪田米山(1821~1908年)の書や神社の神名石(しんめいせき)の拓本など44点を集めた企画展が、西条市周布の東予郷土館図書館で開かれている。30日まで。 米山が1896年に揮毫(きごう)した三島神社(西条市丹原町関屋)の神名石の存在や書の魅力を多くの人に知ってもらおうと、図書館が初めて企画。米山らの書を書道教材として集め始めたという書家で元愛媛大教授の菊川国夫さん(78)=今治市=に所蔵品の提供を依頼した。 会場には、菊川さんが小松高校(西条市小松町新屋敷)の書道教諭だった1963年に見つけた三島神社の神名石の拓本や、短歌を題材にした仮名の書など米山関連の25点を展示。大胆で力強い漢字の書や繊細で流麗な仮名の書などからは、米山の書の多様性が見て取れる。
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