安全・安心な看護を目指し看護師2人がペアで患者をケアする看護提供方式の研修会が28日、愛媛県松山市春日町の県立中央病院であり、県立病院の看護職員ら約250人が情報共有や技術面の補完などの利点を学んだ。 新たな看護提供方式は「パートナーシップ・ナーシングシステム(PNS)」と呼ばれ福井大が開発。県立中央病院も一部で取り入れているという。 PNSは、自分にない技術や考え方を持つ2人が患者の担当や病棟内外の委員会活動などを1年間、ペアで行い、成果と責任を共有する仕組みだ。 福井大医学部付属病院の橘幸子副病院長・看護部長は、新人看護師の情報共有が遅れ、検査入院の患者が重篤になった例を挙げ「経験や知識の差を感じた。1人で患者を診る限界」とPNS開発の経緯を明かした。
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