愛媛県松前町北黒田の伊予高校で4日、「はんぎり」と呼ばれるおけに乗り、水上を進む速さを競う伝統行事「はんぎり競漕」の講習会が開かれた。1年生がプールで直径1.5メートルのおけに乗り、悪戦苦闘しながら操り方を学んだ。 はんぎりは、地引き網漁が盛んだった昭和初期、沖の船で捕った魚を運ぶために使われた。同町の夏祭りでは名物行事として毎年、塩屋海岸で競漕を催している。伊予高は地域の伝統を知ろうと20年以上前から講習会を開き、校内のグループマッチで競漕を実施したこともあった。 講習会には1年生320人が参加。夏祭りで優勝経験がある町保険課主任相原俊二さん(35)が講師となった。
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