4日公示の参院選で、愛媛県の宇和島市選挙管理委員会が投票所入場券の印刷ミスに気付かず、同市遊子、下波、蒋淵(こもぶち)各地区の一部世帯に誤って同一有権者名義の入場券を複数枚送付していたことが4日、分かった。誤って送った枚数は不明だが、職員が5日から3地区(有権者計1810人)を戸別訪問し、回収を始める。市選管は「投票はオンライン処理で二重投票の恐れはない」として、5日からの期日前投票は予定通り行う。 市選管によると、入場券は2日夜に市選管職員が庁内で印刷。印刷終了間際に印刷機が頻繁に停止したが、再開ボタンを押して作業を続けてしまい、エラーへの対処を誤った。有権者約7万人分の入場券を世帯ごとに2人ずつまとめたはがきを3日に発送していた。本来送付すべき数は4万4407枚だった。 4日夕、市民から県選管に「入場券が重複して届いた」との通報があり、市選管職員が市民宅を訪れミスが判明した。西本能尚市選管事務局長は「発送時に再チェックしていれば防げた。選挙への信頼も揺らぎかねないミスで大変申し訳ない」と陳謝した。
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