愛媛県は10日、数十年から百数十年に1度起きると想定され、堤防などの施設整備の目安となる津波(設計津波)の水位を発表した。堤防などがある県内約1190キロのうち、約3割で護岸や堤防の高さが不足しており、本年度中に整備の優先順位を決める方針だ。 堤防などの高さが不足する最大は愛南町の成川漁港で5.5メートル、次いで深浦漁港の4.9メートルとされた。 津波水位と地震発生時の地盤沈降を踏まえると、宇和海側は約510キロのうち48%で堤防などの高さが不足。瀬戸内海側は680キロのうち17%が足りなかった。 最大級の南海トラフ巨大地震ではなく、発生頻度が高く被害が大きい津波を想定。地形などから沿岸を38区域に区分けした。
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