鳥獣被害対策で捕獲されたシカやイノシシを有効活用しようと、愛媛県松野町が同町富岡に整備した獣肉処理加工施設「森の息吹工房」で7日、開業式があり、関係者約60人が新たな産品創出の場に期待を寄せた。4月9日に稼働、真空パック詰めした生肉を県内中心に卸販売している。 町によると、施設は、旧ガラス工房跡の倉庫を一部改修した鉄筋コンクリート平屋で106平方メートル。総工費約3500万円で3月下旬に完成した。 地元猟友会員らが2013年6月に設立したNPO法人・森の息吹(森田守会長)を指定管理者とし、会員らが持ち込んだシカ、イノシシを洗浄し冷凍庫で2、3日熟成。切り分け真空パック加工する。スタッフ1人が常駐。年間シカ約500頭、イノシシ約150頭の処理を見込む。一般への販売準備も進めている。
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