愛媛県今治市大三島町宮浦の大山祇神社(三島喜徳宮司)で2日、御田植祭があり、見えない精霊との勝負で稲の作柄を占う「一人角力(ずもう)」や、早乙女姿の児童による御田植神事で五穀豊穣(ほうじょう)を祈った。 御田植祭は650年以上前に始まったと伝わる同神社の年中行事で、旧暦5月5日に行っている。 県無形民俗文化財の一人角力は、市職員菅貞之さん(39)が力士役を務め、稲の精霊と3番勝負を繰り広げた。観客は白熱した取組を見守り、菅さんが豪快に投げられ精霊が勝ち越すと、盛んに拍手を送った。 御田植神事では、島内13地区から選ばれた女子児童16人が白装束に赤だすきの早乙女姿で斎田に入り、丁寧に苗を植えた。
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